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SID( シド ) play專輯

8.ミルク

作詞:マオ
作曲:御惠明希

それはひどく突然で

街角は漂う中身のない歌と
「さよなら」君に流し迂み
南口は今日も汗の氣配一つない
ゆっくり すり足で溶けよう

潤んだ瞳は乾いた風欲しがる
僕 欲しがったように
「月曜日の朝は朝食とる氣しない」
薄化粧の君 不機嫌に綺麗

見慣れた夢から目が覺めた後は
遠く 近く 君を想う
詠えない詩人は書き留めた言葉
屆けるだけができず

月日ばかりが流れる

カフェオレと呼ぶには
あまりにもミルクで
僕とは不釣合い覺え
心地よい脫力 催促じゃないキス
すべてが仕組まれた…とかね

自信って言葉は自分を信じると書く
苦手なほうじゃなかった
「飾らない君がすき」粉々になって
たった今の僕 著飾って踴る

あの頃學んだ二つ三つなど
忘れる程の君の價值さ
今頃になって溢れ出す言葉
屆けることができず

どこかで偶然とか
身近でレプリカとか
探すことに疲れ それでもすがって
大袈裟ではなく 最愛は君で

二人で選んだこげ茶色のソファ一
派手なマフラ一 折れた傘も
懷かしめる程強くはないけど
手放すことはできず
見慣れた夢の續きが見たくて
遠く 遠く 君を想う
詠えない詩人は書き留めた言葉
屆かぬ言葉 歌う
戾れない日々と生きる